当院では、本年1月より「新型コロナ感染後急性後遺症もしくはコロナワクチン接種後に発症した筋痛性脳脊髄炎・慢性疲労症候群の症例に対するビタミンD補充療養指導のランダム化比較試験」を実施することにしました。
その内容は、「新型コロナ感染後急性後遺症もしくはコロナワクチン接種後にME/CFSを発症したビタミンD欠乏症患者に対して、医療用ビタミンD(アルファカルシドール)療法にビタミンD(NATUREMADE・スーパービタミンD)補充療養指導を上乗せすることによる症状改善効果を検討する」というものです。
「医療用ビタミンD製剤」「ビタミンDサプリメント」「療養指導(食事指導、日光浴指導、運動指導)」を組み合わせて、これまでの治療を中止することなく実施します。募集期間は2月末までです。
この研究は国立大学法人浜松医科大学臨床研究審査委員会にて審査・承認され、「一般社団法人ワクチン問題研究会」代表の吉野真人医師が研究代表医師となって実施します。
治験への参加基準は、①新型コロナウイルス感染症の感染歴もしくはコロナワクチン接種歴がある、②ME/CFSの診断基準(2003年のカナダの臨床症例定義)にあてはまる、③25(OH)ビタミンD濃度(総量)が30ng/mL未満である(ただし、過去に活性型ビタミンD3製剤の使用歴がある場合でも可能)を満たすことです。
治療期間は6か月間で、月に1回の診察・検査・指導が必要になります。必要となる検査のうち、検査健康保険や公費負担の対象とならないことがある検査項目については、ワクチン問題研究会が負担します。
当院でのこれまでの治療では、Bスポット療法、ブルボ酸、水蛭除去散、水素吸入、ビタミン+ミネラル+アミノ酸療法などがある程度は有効ですが、改善が不十分な患者もおり、今回の治験で効果が期待できる可能性があります。
治験に参加するには、参加基準を満たすかどうか調べる必要がありますので、外来診察時か、メール(kabinnsei2023@gmail.com)にて治験への参加希望と検査の申し出てください。(ビタミンD濃度血中濃度の測定は健康保険での検査が可能で、3割負担で351円です)
ご不明の点があれば、いつでも電話・FAX・メールにてお問い合わせください。
令和7年1月13日
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